KDDIは、9月29日に新サービス「povo2.0」を提供開始しました。povo2.0はこれまでの「povo1.0」と異なり、ベースとなる基本料金は無料で、必要な通話・データ通信サービスをトッピングとして購入する新しいサービスです。
サービスが開始したばかりの「povo2.0」に筆者が最も期待しているのは、KDDIやUQコミュニケーションズが発売する、5Gホームルーターと組み合わせて、「出張先・旅行先に設置するホームルーターの回線で使える、格安使い放題回線」としての活用です。
povo2.0とホームルーターの組み合わせ期待ホームルーターの持ち運びは、出張時にビジネスホテルなどで1人で宿泊するケースでは不要なのですが、家族旅行などで広い部屋に宿泊したり、一戸建てを借りて宿泊するケースでは、モバイルWi-Fiルーターを使うとWi-Fiの出力が足りず、ルーターの設置場所から離れた部屋で通信速度が低下するなど、通信面で力不足を感じることがありました。
この問題を解決するために、ホームルーターを持ち運んで旅先で使うケースがこれまでに何度があったのですが、2021年9月末現在、ドコモ・KDDI・ソフトバンクの大手3社が販売するホームルーターは、あらかじめ設置先・利用先として申告した住所以外での利用が禁止されており、実際に設置先の住所以外に持ち出して使うと、データ通信が停止する仕様となっています。
一方、白ロムとしてホームルーターを入手したり、サービス解約後のホームルーターを別の通信事業者・サービスで使う場合に関しては、設置先として届け出した住所以外での利用に関する制限は適用されません。よって、au/UQが販売するルーターなどを中古ショップで購入するなど、単体で入手した(元の契約と切り離された)SIMロックがかけられていない端末を、povo2.0で使うことは基本的に可能です。
ホームルーターの白ロムは中古ショップなどで購入できるこれまでも、24時間のデータ使い放題トッピングは、povo1.0でも24時間ごとに220円のトッピングとして提供されていましたが、povo1.0では基本料金として2728円の月額料金が発生するため、メイン回線としてpovoを使わないケースに関して言えば、あまり割安感がありませんでした。
povo2.0ではデータ通信や音声通話を使わない月の月額料金は0円のため、サービスを使わない期間については、維持費を気にする必要がありません。ケータイ Watchの記事によると長期間にわたり利用金額が小さい場合には、契約が解除される場合があるとのことですが、今のところ契約解除に伴う料金が"発生する"とは明記されていません。
そもそも、povo2.0については契約時の事務手数料や解除料金が設定されているわけではないので、電話番号が変わったり解約や新規契約する手間を厭わなければ、料金的な心配は不要と言えます。さすがに、事前に告知なしで手数料などの費用が発生することはない……と信じています。
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