先日、思い切って使わなくなった古いスマホを下取りしてもらいました。「思いきって」と書いたのは決して大袈裟ではなく、私はとにかくモノが捨てられない性格なのです。これまで家族や友人にお下がりしたことはあるものの、スマホを中古ショップに下取りしてもらうのは生涯2度目。しかも1度目は中古ショップの体験取材でだったので、プライベートではこれがほぼ初めての経験になります。
私が利用したのは郵送すると査定後にまとめて買い取ってくれるという、オンライン完結の下取りサービス。手続きも比較的簡単で、身分証明書のコピーを添えて機材を送ると、しばらくして査定価格がメールで返送され、その価格に納得すればそのまま手続きして代金が振り込まれ、納得しなければ再度機材を戻してもらうという仕組みでした。
もう5年も前の機種になる「Xperia acro HD SO-03D」に、3600円という結構いい値段がついて、「やっぱりソニーは人気があるんだなぁ」と驚いたり、初代の「Apple Watch」がキズ有りとはいえ10円になっていて、思わず査定結果を2度見したりと、いろんな意味で大変勉強になったのですが、その取引きの中で1つだけ、私がやらかしてしまったことがありました。スマホのおサイフケータイの中にデータが残っていたのです。
おサイフケータイを使用していたスマホを処分するときは、電子マネーを使い切るか、一旦残高をサービス提供元などに預けて、新機種で引き継ぐといった手続きをした上で、初期化するのがお約束。私ももちろんそうしたつもりだったのですが、おサイフケータイの中になんらかのデータが残ってしまっていたようです。
データが残っているかどうかは、おサイフケータイアプリのメニューの「サポート・規約」から「メモリ使用状況」をタップして調べられます。端末の初期化後もメモリーが使用されている場合は、リセットの手続きが必要ですおサイフケータイのデータは写真や音楽といったファイルとは別の場所に暗号化されて格納されているため、万が一初期化したあとにデータが残ってしまった場合、自分では削除できません。キャリアスマホの場合はキャリアショップに持っていくと、リセットの作業ができるとのこと。ドコモの場合は店頭端末の「DOCOPY」で作業できるということで、私のスマホもその手間賃を差し引いて下取りしてもらうことができました。その時ふと思ったのが、おサイフケータイ対応のSIMフリースマートフォンの場合、どうなるのかということでした。
たとえば、トリニティの「NuAns NEO [Reloaded]」はSIMフリーのAndroidスマートフォンですが、おサイフケータイに対応していてモバイルSuicaなどが使えます。SIMフリーで、かつおサイフケータイが使えるのは大変便利なのですが、もし今回の私のような事態になったらどうすればいいのか。とても気になったのでメーカーに直接問い合わせしたところ、サポートセンターに端末を送付すればリセットしてもらえるとの回答を得ました。ただしその際には5000円(税別)の費用がかかるとのこと。調べてみたら、他のメーカーでもやはり有償でサポートセンターで対応してもらえるようです。
SIMフリースマホながら、おサイフケータイが使えるのはかなり便利。なおNuAns NEO [Reloaded]は背面の本体カバーの中に、カードが入れられるスペースを備えていますが、その下にFeliCaチップが搭載されているため、ここにICカードを入れてしまうと干渉する可能性大。その場合はおサイフケータイをロックすることもできます万が一の時も、ちゃんと端末のデータをリセットできるとわかってホッとしましたが、5000円はなかなか痛い出費です。できればそんなことにならないように、おサイフケータイのデータが残っていないか、ちゃんとチェックしてから手放すようにしようと胸に刻みました。
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