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WWDC 2021から「アップルの未来を占う5つの注目点」を整理する


その1:FaceTimeの大幅拡充

今年、アップルが時間を割いて説明したのは、同社のビデオ通話サービスである「FaceTime」だ。

もっとも目立った強化は「FaceTime」の刷新だった

iOS 15の新機能……的な紹介ではあったが、FaceTimeはアップル製品全体が使っているサービスであり、iOS 15専用の部分は少ない。そもそも、アップルの各製品で使われているOSは、細かなUIが各機器に最適化されているものの、コアは同じ技術であり、その上で使われているサービスも同じ。各ハードが連携することが大きな価値にもなっている。なので、「iOSが」「macOSが」的に説明できる部分は、過去に比べどんどん減ってきているのが実情。FaceTimeもそんな存在の1つである。

コロナ禍でビデオ会議・ビデオ通話のニーズが高まったことは、いまさら説明するまでもないだろう。だが、そこでFaceTimeが利用数を順調に伸ばしたのか……というとそうではない。ZoomやTeamsといった「ビデオ会議系」のサービスの利用量が増えた人の方が多いのではないだろうか。

FaceTimeはZoomやTeamsと違う美点がある、と思う。特に、音声通話の音質や遅延の小ささなど、「コミュニケーションしやすくする」要素では優位にある。だが、サービスが個人同士のコミュニケーションに向いていて、ビデオ「会議」を指向しているわけではない。そこは秋以降も大きく変わらない。

報道では「Zoom対抗」と書かれることもあるが、筆者個人的には、今回の改善はちょっと違う、と思う。FaceTimeは会議向けのサービスとは違い、書類のシェアやセミナー機能などがない。今回もその点は強化されていない。だから会議向けにはZoomなどの方がいい……という点は変わらないだろう。狙っているのはやっぱり「個人」だ。元々の強みである「話しやすい」という要素を活かし、個人同士がより話やすく、話したくなる改善に向かっている印象だ。

その最たるものが「SherePlay」だ。

SherePlayは、NetflixやAmazon Prime Video、Hulu Japanなどが搭載している「離れた人と一緒に動画を見る機能」に近い。それらと違うのは、「OSがシェアする機能を持っていて、複数のサービスに対応するもの」という点だ。

動画や音楽などを、FaceTimeで通話している人と一緒に楽しむ「SharePlay」

使い方はシンプルである。

FaceTimeで通話中、シェアしたい動画や音楽を再生すると、「SharePlayを使いますか?」という表示が出る。そこでイエスを選ぶと、一緒に通話している人のところでもその動画や音楽が再生される仕組みになっている。

WWDC 2021から「アップルの未来を占う5つの注目点」を整理する

早送りや一時停止などの操作も連動するので、「みんなで一緒に楽しんでいる」感覚に近くなる。iPhoneやiPadでも使えるが、Apple TVを使ってテレビで楽しむことだってできる。

SharePlayはApple TVでの視聴にも対応

注意が必要なのだが、この機能は「ビデオ通話をしながら、各コンテンツの再生操作を同期するもの」という位置付けだ。コンテンツそのものがネットを介して相手にもストリームされるわけではないのだ。

だから、SharePlayでコンテンツを同時に楽しむ人は「同じコンテンツが再生可能である」必要がある。要は、同じサブスクリプションサービスに加入しているとか、再生の権利を持っているとか、そういう状況でないといけない。

だからSharePlayは、「同じサービスに加入している人同士で使うもの」と考えていい。アップルの「Apple Music」や「Apple TV+」はもちろんだが、アメリカではDisney+やHulu、NBAなどが対応してサービスが開始される。ただし、ここでいうDisney系サービスは「アメリカのもの」で、日本で展開中のものとはシステムが異なる点に留意していただきたい。記事執筆中の段階では、日本でも対応するかは未確認である。

アメリカでSharePlayに初期から対応するサービス群。Disney+などはあくまで「アメリカのサービス向けの発表」なのでご注意を

ただ、今回WWDCでSharePlayに対応するためのAPIが公開されたため、これを使ってSharePlayに対応する動画サービスは出てくるかもしれない。

また「空間オーディオ対応」も、コミュニケーションの強化にはプラスだろう。

といってもこの空間オーディオは、後述するApple Musicのそれや、映画で実現されているDolby Atmos対応とは関係ない。FaceTimeでの通話そのものが立体になるわけでもない。

空間オーディオ対応というのは、「画面上で自分が表示されている位置に合わせて話す声が聞こえてくるようになる」というもの。実際の空間では「その人のいる場所」から声が聞こえてくるわけだが、それに少し近い感覚を再現したい、ということなのだ。確かにそれは、スムーズなコミュニケーションには有効だろう。

FaceTimeの「空間オーディオ」対応は、表示されている位置に近いところから話している人の声が聞こえる……という性質のものだ

……と、このような話をしても、「でもFaceTimeはあまり使う気になれない」という人はいるだろう。これまではアップル製品同士でしか使えなかったためだ。AndroidやWindowsで使えないというのは、明確に利用者の幅を狭める。

今回アップルは、そこに改善を加えてきたのもポイントだろう。Android用やWindows用のアプリは公開しないが、ウェブ上からFaceTimeを利用可能にすることで、プラットフォームを選ばずに使えるようになった。ブラウザとしてはEdgeかChromeをサポートし、H.264で動画が再生できる環境であれば良いということなので、ハードルは非常に低い。

なお、個人的には、FaceTimeで「環境ノイズ低減」の動きがある点にも注目しておきたい。

現在色々なサービスや機器で、「AIを使ったノイズ低減」が実装されている。筆者も日常的に、キータイプ音をビデオ通話の音声から除去するアプリを使い、相手にタイプ音が耳障りにならないよう配慮するようになった。

FaceTimeでの通話が「周辺のノイズの積極的な除去」に対応する。どこまで大きなノイズが消えるのかはわからないが

どこまでの効果があるかはまだわからないが、FaceTimeでも環境ノイズをAI処理で除去し、声を優先的に届ける機能が搭載された。これは「より話しやすくする」という意味ではとても重要な機能だと思う。その効果が試せるようになる時が楽しみだ。


23 / Apr / 2022 デジタル

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