「モバイルルーター(モバイルWi-Fiルーター)」は固定回線のような工事不要で使い始められるため、自宅のネット接続環境としても活躍します。
特に大手キャリアがメインブランドやサブブランドで展開する製品は、いち早く5G対応していて速度面で有利です。注目の5G対応モデルをピックアップしました。
パソコンやタブレット、ゲーム機をネット接続する場合、スマートフォンの「テザリング」を使う方法もあります。ただテザリングは、スマホのバッテリー消費が激しくなり、最大接続できる台数も少なめです。
ネット接続する機器はパソコンやタブレットだけでなく、テレビやスマートスピーカーなど年々増えていきます。またスマホのテザリングでは不在時に自宅のネット接続が無くなってしまいます。
そこで安定して使うならモバイルルーターがおすすめ。ですが、もう1回線を追加で契約することになるためコストはかかります。
5Gサービスがスタートし、大手キャリアのモバイルルーターも5G対応製品が登場しています。対応エリアなら下り最大4.2Gbpsという高速通信が可能で、特に都市部で大容量通信を想定する人には最適です。
5Gの通信速度(出典:NTTドコモ)現状は5Gエリアが限られていますが、これからエリアが充実していく前提で考えれば、最新規格の5Gに対応している製品を選んだ方が、メリットは多いと言えるでしょう。
なお、コスト面で優れるSIMロックフリーのモバイルルーターですが、今のところ5G対応モデルが選択肢にないため、5Gを使うならキャリアモデルを選ぶことになります。
充電用のクレードルが別売されている製品もあります。こうしたクレードルがあると、自宅で利用する際に、ルーターの電源管理が行いやすくなるというメリットが生まれます。
「Wi-Fi STATION SH-52B」と別売クレードル(出典:NTTドコモ)また、クレードルを通じてLAN接続が可能なこともあり、その場合、ネットワーク対応のテレビや家庭用ゲーム機、パソコンなどへの安定した接続が可能になります。
外出先でモバイルルーターを使う場合、朝、家を出てから夕方に帰宅するまでまる1日利用できた方が良いのは言うまでもありません。
スマホのようなタッチパネルを持つ「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi」ただし、バッテリー持ちについては、接続方法や使い方によっても大きく異なります。仕様の表記としては、4G(LTEやAXGPなど)で10時間前後があれば安心して使える目安と言えるでしょうか。
特に、5G対応の最新モデルではバッテリー消費が気になるところですが、新機種ではこうした部分にも配慮されている製品が目立ちます。
「Wi-Fi STATION SH-52B」はNTTドコモが9月10日に発売したばかりの5G対応モデルです。
NTTドコモ「Wi-Fi STATION SH-52B」2020年6月に発売された先行モデル「SH-52A」と比べて一回りコンパクト。連続待受時間は約1290時間(4G)、連続通信時間も5Gで約440分(7時間20分)、4Gで約630分(10時間30分)です。
5Gの通信速度は下り最大4.2Gbps/上り最大218Mbps。4Gは下り最大1.7Gbps/上り最大131.3Mbpsです。最大同時接続台数は17台で、パソコンにケーブル接続してのUSBテザリングも可能。別売のクレードルを装着すると、LANポートを通じた有線LANでの接続も行えます。
端末価格は総額で3万5640円(税込み、以下同)です。
docomo Online Shopで詳細をチェック「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi」は“Galaxy”ブランド初の5G対応モバイルルーターです。5.3型タッチパネル搭載で、まるでスマホのようなデザインと操作性が特徴。設定やデータ使用量などの確認しやすさが目立ちます。
au/UQ WiMAX「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi」背面スタンドで自立し、卓上カレンダーなどの機能も利用できるため、充電中もインテリアに馴染みやすいことも特徴です。クレードルは用意されませんが、USBテザリングは可能です。
KDDIの5Gと4G、そしてUQのWiMAX 2+での利用が可能。通信速度は5Gで下り最大2.2Gbps/上り最大183Mbps。連続待受時間は約790時間、連続通信時間は約1000分(16時間40分)です。Wi-Fiの最大接続台数は10台です。
KDDIのauとUQ WiMAXの双方で取り扱っており、端末価格は総額で2万1780〜2万2000円です。
au Online Shopで詳細をチェック「Pocket WiFi 5G A101ZT」「A102ZT」はZTE製の5G対応モバイルルーターで、 A101ZTがソフトバンク、 A102ZTがY!mobile(ワイモバイル)で販売する際の型番です。ハードウェアとしては同じ仕様です。
ソフトバンク「Pocket WiFi 5G A101ZT」5Gでの通信速度は下り最大2.4Gbps/上り最大110Mbps、4Gでは下り最大838Mbps/上り最大46Mbpsです。連続待受時間は4Gで最大約650時間、連続通信時間は5Gで約5時間、4Gで約9時間。別売クレードルで有線LAN接続も行えます。
5300mAhの大容量バッテリーや、モバイルWi-Fiルーターとしては非常に多いと言える最大30台の機器に接続可能なことも特徴。端末価格は2万8800円です。
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