ネイティブコードを使用するAndroidアプリを“Google Play”で公開するには、将来的に32bit版だけでなく64bit版も提供する必要がある。米Googleは1月15日(現地時間)、この64bit要件に関する具体的なロードマップを明らかにした。
「Android 5.0 Lollipop」以降のAndroidは64bit CPUをサポートしており、2017年12月現在、オンラインで利用されているAndroid端末のうち、40%以上が64bit対応となっている。こうした対応端末へ64bit版のアプリを提供すれば、パフォーマンスの大幅な向上が見込める。
そのため、まず2019年8月1日からネイティブコードを含むすべてのアプリは、新規・更新ともに“Google Play”へ公開する際、32bit版に加えて64bit版を提供することが必須とされる。ただし、「Unity 5.6」およびそれ以前を利用する既存のゲームは例外で、2021年8月まで32bit版のみの更新を引き続き受け入れるという。
次に、2021年8月1日から64bit版が含まれていないアプリは“Google Play”で提供されなくなる。つまり、アップデートされず32bitのみの対応となっているアプリが“Google Play”から排除される。これには「Unity 5.6」およびそれ以前を利用した既存のゲームも含まれる。
なお、「Wear OS」や「Android TV」など、64bitをサポートしていないフォームファクターを対象としたアプリ、「Android 9 Pie」以降を実行しているデバイスには配布されていないアプリはこの要件の対象外となる。また、32bit版アプリが“Google Play”でサポートされなくなることはない。64bit版さえ含まれていれば、引き続き“Google Play”で配布することが可能だ。
ナビゲーションリスト
2段階に分けて要件を強化。64bit版さえ含まれていれば、32bit版も引き続きサポートカテゴリー
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