電通総研メディアイノベーション研究部では、メディアや情報通信環境の変化とそれに伴うオーディエンス(視聴者)の動向を探り続けています。昨年は、スマートフォンの普及期に出現した新しいメディア接触トレンド「通勤・通学時の動画視聴」を調査しました。スマホユーザーたちが電車やバスの車内で見ている映像ジャンルや視聴頻度、時間の長さを通じ、通勤・通学時についつい気になる“おとなりさん”のスマホ利用の実態を垣間見ることができました。(参考記事:通勤・通学時における動画視聴 ~電車やバスの中で、何を視聴しているのか?~)
今回は、これに続く第2弾として「寝る前、ふとんに入ってから」のメディア接触について調査しました。スマホやタブレット端末の普及が日常の通勤・通学風景を大きく変えたのと同じくらい、「ベッドサイド」(枕元)でのメディア接触シーンも変えているのではないかと考えたのです。
特に、今回は「映像」の視聴習慣に着目しました。テレビ番組とネット動画とを「映像」として扱い、事前調査として、全国の15歳から49歳までの男女1万人から「就寝前にふとんに入ってからテレビやネット機器で映像を視聴する習慣」の有無について回答を得ました。さらに視聴習慣があると答えた人から1000人を選び、視聴ジャンルや視聴方法について横断的に調査しました。
想像してみてください。あなたにとって気になる“あの人”が、眠る直前にいったい何の映像を見ているのか、ちょっと興味がわきませんか?
まず、就寝前にふとんに入ってから、どれだけの人がテレビやネット機器で映像を視聴する習慣があるのでしょうか。結果、15歳から49歳までの個人全体のおよそ3人に1人に当たる32.7%が習慣的に映像を視聴しており、特に、10代では男女とも約半数(男性49.6%、女性50.0%)に映像視聴習慣があることが分かりました(図表1)。
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